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かがくのたまご

「倍返しだ!!」
25年11月11日(数学 N)

「倍返しだ!!」と言えば今や誰もが知っているフレーズ。先日「倍返しごっこ」をしていた小学生がケンカになって泣き出したという話を何かで読んだ。


それはそうだ。「倍返し」を「倍返し」したら「4倍返し」。それを倍返ししたら「8倍返し」。2人で6回(1人3回)お返しすると「64倍返し」だ。


仮に最初ふざけて頭をコツンとやったとしても、それを64回やられたらケンカにもなるだろうし、泣きもしよう。


以前このコラムで指数関数について書かせていただいたのだが、倍々というのはあっという間にとてつもない数になる。「倍返し、いや百倍返しだ!!」というセリフもあるそうだが、2人で7回目、つまりお返しを始めた側の4回目で「128倍返し」となる。思ったよりすぐに100倍を超えてしまう。


ところでハンムラビ法典の有名な「目には目を、歯には歯を」であるが、復習や報復を容認する物という意味でとらえられているようだが、本来は目をやられたら、目をやり返すところまでが限度。それ以上はダメ、という同害報復、つまり「倍返しの禁止」を定めた物なのだそうだ。


倍返しを企てる主人公が人気の現代社会より、四千年前の世の中を構成していた人たちの方が頭も心も豊かだったのかもしれない。そんなことを思いつつ、指数関数の授業に向かう。




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